続キロクマニア

おいしいもの たのしいこと まいにちのきろくです

江戸の粋を集めたような、素敵なお寿司屋さんにメロメロになる

いつか行ってみたいな、と思ってました 

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人形町「㐂寿司」さんです
この趣ある佇まい
創業は1923年ですので、もうすぐ100年の歴史です!!
この建物自体は、築60年以上だそうですが
もうなんだか渋すぎです
うっとり〜〜〜

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江戸前寿司の開祖とされる
「与兵衛鮨」で修行した初代が
明治後期に柳橋近くに構えたお店が発祥で
人形町に移転したのが1923年だそうです
厳密に言うともっと歴史は古いのですね!
 
正面には季節の鮨種の木札が掛けられていて
ガラスのケースには、お魚がずらり
なんだか映画に出てきそうな、古き良きお寿司屋さんを
具現化したような店内です
これは心が躍るなぁあ
 
お昼は夜よりぐっとリーズナブル
3500円か5000円で
8種類と巻物が3切付いてきます

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だからといって、全く気難しいお店ではありません
初めてやってきた私たちも
とても快く迎えてくださり
とてもフレンドリーにお話をしてくださるので
肩肘張る必要も、緊張する必要も感じさせません
 
さすが、こういうのが一流なのですね
 
高圧的な威張りん坊のお寿司なぞ
値段だけが一流なだけです

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今回は5000円の握りをお願いしました!
私たちのお寿司は、四代目が握ってくれました
 
まずは、"かつお"
のっけから美味しいな〜〜 

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そして、"ひらめ"
あ〜〜〜これも肉厚でプリップリで美味しいな〜
 
大将は、私が写真を撮りやすいように
角度を変えてくれるサービス精神!
本当に気さくに接してくださいます

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3貫目は、"すみいか"
東京湾で獲れたものだそうです!
肉厚でとっても歯切れが良いイカです
細かく包丁の入ったふわふわのイカもいいですが
これもまたイカの美味しさが目一杯感じられて好きです

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あ、興奮しすぎて、寄り過ぎてしまい
ピントが奥にあってます…
4貫目は "中とろ"
なんと日本人なら誰でも知ってるブランド鮪
大間の鮪です!!!
 
昨年は、大間にマグロがなかなか来なかったそうで
大変なニュースも見かけたりしましたが
いただくことができました
甘いよ〜〜〜とろけるよ〜〜〜

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そして、"赤貝"
赤貝といえば、香りと歯ざわりです!
普段は魚の方が好きなんですが
赤貝と煮蛤は美味しくって、大好きです〜 

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これは"海老"
伝統の江戸前寿司の技が光る一貫です
このハート型のような形の海老は
"唐子づけ"という握り方で
車海老の中で"さいまき"と呼ばれる小さな海老を使ったものです
 
シャリと海老の間には
海老の味噌と、芝海老で作ったおぼろも
一緒に握ってあります
海老の尻尾は可愛い飾りです
 
口の中いっぱいに海老の美味しさが広がります
おぼろのほんのりとした甘みと旨みが最高です!! 

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"穴子"ですね
好きな寿司ネタランキングだったら
そうだなぁ…5位以内には絶対にランクインします
3位以内にも入るかなぁ〜入るよなぁ〜
 
㐂寿司さんの穴子は、東京随一とも言われています
ほんっと美味しいです!
とにかくフワッフワ
そしてツメも、また良いんです
 
毎日穴子を煮て、その煮汁を越して
また翌日も使い、そのまた翌日も…と
この煮汁には、何百匹の穴子の旨味が凝縮されているのだとか
 
美味しい美味しいと言っていたら
穴子を煮る「引き笊」を見せてくれました 

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うわぁあああ素敵〜〜〜!!!!
穴子も笊も素敵ですが
もう大将がほんっとに優しい方で
大ファンになりました 

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そして、"玉子焼"
ふわふわのカステラのような玉子焼と
シャリの間には、ペン玉と呼ばれる白身魚のすり身が!!!
これ、ほんっと美味しいです
 

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お口直しの"大根のたまり漬け"
良い味出してるわぁ

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そして、最後は"赤貝の紐巻き"
すごいです!こんなの初めていただきました!
コリッコリサクサクの食感がとっても小気味良くて
めっちゃ美味しいです
 
お昼の決まりものは、これで一通りです
 
このあとは、追加の握りです 

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この時期なのに
北海道産の良いのが入ってるということで
大好きな光り物 "アジ"
鯵は夏の魚ですし、本来はこんな時期には無いそうですが。
先ほどの大間のマグロもそうですが
少し季節感がずれたり
獲れる場所なども変化が出てるのでしょうね
 
脂がのってて美味しいよぅう 

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そして、"しまあじ"
追加のお寿司をどれにするか悩んでいたら
一貫を半分ずつにしますか?
と相方の分と半分ずつに切ってくれました
なんという、心遣い!
そして優しさ、気さくさ!!!
 
本当にお客さん第一と思っていらっしゃるのだろうなぁと
一見さんの私でもわかります

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そして、大好きな "穴子"を塩で
これも一貫を半分ずつに切ってくれました
どちらも、本当は一貫丸ごと食べたいくらい、美味しかったです
 
半分にさせてしまった是非はあるかもしれませんが
本当に、感謝しかないですよ
こんな風にしてくれるお寿司屋さんがあると
想像もしていなかったです

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そして、大好きな "しめ鯖"です
こちらは、「鞍掛け」という江戸前の握り方です
馬の背に鞍を掛けているような型
というのが名前の由来だそうです
そして、味は、もう間違いなく、美味しかったです 

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そして、締めには"べったら漬け”
なにこれ、めっちゃ美味しい
おうちに持って帰りたいくらいです
 
とにかく
本当に楽しい時間を過ごさせてもらいました
江戸の粋を感じさせる、清々しい空気
確かな技、そして、溢れるホスピタリティ
めちゃくちゃ美味しいお寿司
そのどれもが一流なのに
気取らず、驕らず
「町の鮨屋」というスタンスを保ち続けている
 
本当に素晴らしいな、と思いました
 
大好きなお店がまたひとつ増えました
またいつか、東京に来たら
必ず来たいと思います