続キロクマニア

おいしいもの たのしいこと まいにちのきろくです

大阪・中之島の中央公会堂って、そんな歴史があったのか!

大阪のランドマーク的存在の
「大阪中央公会堂」です
 
 
レトロで美しい建物
いつも通りすがりに眺めることはあるけど
しみじみと写真に撮るのは初めてです
 
 
着工は1913年(大正2年
竣工は1918年(大正7年
懸賞金付きの設計競技で選ばれた岡田信一郎氏の原案で
建築顧問は、あの東京駅で有名な
辰野金吾氏です
ネオ・ルネッサンス様式の建物で
この赤煉瓦建築は当時、「辰野式」と呼ばれたそうです
 
この素晴らしい建物は
ひとりの大阪市民・岩本栄之助氏の寄贈により完成したものです
 
 
1ヶ月に数回500円で
館内ガイドツアーなるものも開催されているようですが
時々チェックしても、平日だったり
予約でいっぱいだったりして
行けておりませんが
いつでも入れる地下1階の展示室に行ってみました
 
 
この方が、岩本栄之助氏です
株式仲買人だった氏は
「義侠の相場師」と呼ばれ
莫大な富を得る一方で、人望もとても厚い方だったそうです
 
株で得た利益を公共に活かしたいと
常々考えていた氏は
1909年、渋沢栄一を団長とする渡米実業団に参加し
富豪の多くが財産や遺産を慈善事業や公共事業に投じていることに深く感銘を受け
大阪の地に、どこにも負けないホールを建設しようと決意したそうです
 
 
このバッジは、その時、渡米実業団で訪問した都市の
実業団体などからもらったものだそうです
 
そこで
今の価値にして数十億円という資産を
大阪市に寄付し
この中央公会堂の建設が始まりました
 
しかし第一次世界大戦の勃発による株価の高騰相場で
莫大な損失を出してしまい
その寄付の返還を求めることなく
完成を待たぬまま
39歳の若さで、ピストル自殺をしてしまったそうです…
 
没後も工事は進められ
2年後の1918年に完成したのだそうです
 
 
創建当初の、3階の大食堂などで使用されていた食器類です
全て中央公会堂専用に誂えられたもので
よ〜〜く見ると
大阪市の市章みおつくしと
公会堂の公の文字を図案化したものを組み合わせたロゴが
入っているんですよ
 
 
創建当時は大集会室の2階席に設置されていた椅子で
上げ下げができる座面で
裏側には帽子掛けとみられる金具が残っています
 
 
今回、内部を見学するまで
ひとりの私財で出来上がった建物だとか
そのような歴史を持つ建物だとは
全く知りませんでした
知って見るのと、知らないでいるのとでは
全然違いますね
 
 
丸屋根の屋上には
ギリシャ神話の神メルキュールとミネルバ
竣工建築概要には
「屋上神像、正面玄関大迫り持ち上部に安置せし形像は、
我が大阪市の生命とも称すべき商工業に因み
建築の様式なると相応しせめんとし
ギリシャ・ローマの神話に唱うる商い神「メルキュール」と
化学工芸平和等を兼備せる「ミネルバ」とを
銅板にて打ち出し制作したるものなり」
とあるそうです
 
そして
 
中央公会堂は、夜にはライトアップされ
その姿もまた、美しいんですよ
 
 
特別室の天井のステンドグラスも
すこぅし見えるような気がしますw
 
 
ちなみに、施設利用料を支払えば
会議室や特別室などを貸し切ることも可能ですので
お金持ちの方は是非、どうぞなのです
結婚式の撮影などに使われたりもするそうですよ〜

 

 
とても楽しかったです
またいつか特別ガイドツアーにでも参加して
特別室が見られたらいいなぁと思って今サイトを見たら
申込受付中の日付があったので
一生懸命入力して、申込ボタンを押したら
定員に達しましたの文字…
最初っから、そう書いといてよねぇ
まじで。