続キロクマニア

おいしいもの たのしいこと まいにちのきろくです

「古代メキシコ展」 で興奮の坩堝

みなさま、こんばんわぁあです

 

やっと週末がやってきましたー

今週は、お疲れ気味

季節の変わり目だからですかね?

 

 

3月某日

久しぶりの中之島です

国立国際美術館」にやってきました

以前は、万博公園内にありましたが

20年ほど前にこちらに移転しました

 

このあたりは再開発が進んでいて

国立国際美術館」の他に

2年程前に「中之島美術館」もできて

とても楽しいエリアになりました

 

昔からある「大阪市立科学館」も

現在リニューアル中で8月1日オープン予定なので

ますます楽しくなりそうですね 

 

 

今回のお目当ては、コチラ

「古代メキシコ」展です!!!

うわぁああ、もうテンション上がる

 

 

チケットもカッコいいのです

 

 

今回の展示は

マヤ、アステカ、テオティワカン

それぞれの古代文明別に

かなりの量の出土品の展示がありました

 

昔、メキシコに行ったこともあるので

少しばかり予備知識もあり

ほんとうに楽しみにしておりました

 

今回の展示は、すべて写真撮影OK!

(動画はダメです)

ただもう好き過ぎて

膨大な量の写真を撮ってしまったので

なんとかコンパクトにお届けしたいと思います

 

 

まず最初は「古代メキシコへのいざない」

序章のようなカタチで始まります

 

上の写真

 

左上

「メキシコ国立人類学博物館」所蔵

「チコメコアトル神の火鉢」の複製

アステカ文明のもので

熟したトウモロコシの女神・チコメコアトル神で

トウモロコシの穂を二重にした笏を持っています

なんだかWピースしてるみたいに見えますね笑

 

右上も、アステカのもので

テンプロ・マヨール博物館」所蔵の

装飾品ドクロです

頭蓋骨を胴体から切り離し

前頭に毛を挿し込み

目のくぼみに貝殻と黄鉄鉱を嵌めたマスク

死者の世界の主である

ミクトランテクトリ神を表わしているそうです

 

その下は

「メキシコ国立人類学博物館」所蔵の

ジャガーの頭部を象った土器です

メソアメリカでは

ジャガーは王や戦士の権威の象徴であり

神秘的な力をもつものとして崇拝されていました

 

なんか長くなりそうなので

こんな説明しなくてよいかー笑

どうですか?全部書いた方がよいですか?

 

興味ある方は、コメントいただいたら

ざっくりとした年代と、何かぐらいは

お答えできます 笑

 

 

これは個人的になんかツボにはまった

愉快なやつです

 

人型のほうは

マヤ文明のもので

なんでも「球技をする人の土偶」だそうで

上下違う角度で撮ってますが、同じものです

帽子を被り厚い防具を着けてます

腰でゴムボールを打つそうで

当時は戦争や人身供犠とも関連する競技で

球技に関する展示はとても多いんですよ

 

平べったい赤と白の石は

アステカ文明のもので

生贄の為の儀礼用ナイフです

黒曜石などで、目や鼻をつけて擬人化してます

今に通用するキャラデザインです

 

 

こちらは「夜空の石板」

アステカ文明のものです

とても大きくて高さ1メートル程はありそう?

そんな無いかなー?


両脇には金星と星

中央にはワシと兵士が表わされています

戦争や生贄で亡くなった兵士の魂は

太陽と共に天球上を旅しなければならない

という考え方があったそうです

 

とても500年〜700年前のものと思えない

美しい浮き彫りで

個人的にとても好きな展示です

 

 

今回の見所のひとつ

「死のディスク石彫」です

 

テオティワカン文明のころ

300年から550年頃のものだそうです

こちらも

写真で見るとサイズ感はわかりにくいですが

直径1.5メートル程ありとても迫力があります!

 

テオティワカン文明は

紀元前100年から後550年頃に栄えた文明で

民族、使われた言語、文字などがわかっておらず

謎に包まれています

 

当時の世界観に則って

建物の配置が決められていて

「死者の大通り」を中心に

ピラミッドや、儀礼場、宮殿などが

整然と並んでいます

この「死のディスク石彫」は

「太陽のピラミッド」の広場で

出土したそうです

 

舌を出す頭蓋骨の周囲に放射状のモチーフ

鼻には穴が開き

そこにナイフを差したとみられるそうです

西に沈んだ(死んだ)太陽を 表わすものか?と

考えられているそうですよ

 

 

こまごまと集めてみました

ぜんぶ説明書かなくてもいいかー笑

 

主にテオティワカンのもので

左上だけが、アステカです

 

ユニークな立像が沢山あり

モアイの帽子にも似た頭飾りや

ペンダントをつけていたり

大きな耳飾りをつけていたり

荷物を背負っていたり

生贄とともに埋葬されていたものもあります

 

真ん中の大きな写真は

「奇抜なアヒル」と発掘者に命名された

鳥形の土器です

貝などで豪華に装飾されたファンキーな土器

めちゃくちゃ可愛いですよね

 


上の写真の右上と、左下は

テオティワカンの羽毛の蛇ピラミッドの

羽毛の蛇神石彫と

シパクトリ神の頭飾り石彫です

この2つのモチーフが壁面を飾っています

 

左上と、右下は

太陽のピラミッドから出土した

火の老神石彫です

 

頭の上に火鉢を載せ

火を焚くために用いられた石像だそうです

太陽のピラミッド頂上部より出土し

そこでの火や太陽に関わる儀式に

使われたものと考えられていますよ

 

 

とっても好きな展示

「嵐の神の壁画」だそうです

こちらもテオティワカンのもので

 

背負い籠と 右手にトウモロコシを持っています

めちゃくちゃ可愛いデザイン

 

テオ ティワカンでは

多くの建物が赤を中心とした

多彩色の壁画で彩られていたそうですよ

 

 

左側は「嵐の神の屋根飾り」

テオティワカンの住民の多くは

中庭をもつ

アパートメント式の住居で暮らしていたそうで

その屋根の上部に飾られていたものだそうです

嵐の神は、雨と農耕を司っています

 

右側は、香炉だそうです

香を焚く胴部と煙突、蓋からなっていて

こちらは矢や盾などのモチーフから

戦士の魂を鎮める儀礼

使われたものと推察されているそうです

色彩も美しく、形も素晴らしいですね

 

 

なんかもう、2500字を超えてしまい

説明もほどほどにしようかと…笑

 

上の写真は

テオティワカンのものと

マヤのものが入り混じっています

スン…とした、やや東洋っぽい顔のする土偶

マヤのものです

 

真ん中の大きな写真は


典型的なテオティワカン様式の三足土器で

心臓を抉られた生贄と

その心臓を挿したナイフを手に持つ

神官または戦士が描かれています

 

生贄儀礼は古代メキシコでは

非常に重要で、最大の関心事であり

纏わる出土品は数多いのです

 

 

こちらは、マヤ文明のころの香炉台で

先ほどのテオティワカンのものより

より精巧になっていますよね

 

ワタシはテオティワカン

素朴な感じの作品の方が先ですが

ほんとうに芸術性が高いですよね

 

 

こちらも、マヤのころ

猿の神とカカオの土器蓋です

 

首には猿の好物カカオの実の装飾があります

なんて素敵なんでしょう!!

これが600年から950年…の頃に作られたは

ほんとうに美しいですよね

 

メキシコのチアパス州からグアテマラにかけての

太平洋岸がカカオの主産地であり

飲料のほか通貨に使われるなど

とても重要な交易品だったそうです

 

 

これも、個人的に好きな展示

「トニナ石彫」

水の宮殿から出土したものです

 

球技の場面を描いた石彫であり

中央のゴムボールの上に

マヤ文字で西暦727年にあたる年が

記されてるのだそうです

とてもじゃないけど読めませんが

まるまるとしたキャラクターのような

可愛い文字なんです

 

右がカラクムルの王、左がトニナの王で

どちらも美しいですよね

両国の外交関係を象徴するものと考えられる

 

 

文字の入った石板を集めてみました

いやぁあもう本当に素晴らしい

 

太陽の神殿の祠にあった石板や

パレンケの王宮から出土したものなど

これらの石板には

それぞれ年代や出来事が刻まれているんです

いやぁ、どれも解読されてるんですよね

すごいなーー素晴らしい

 

 

なんかね、可愛いんですよ

マヤ文字が…

たまらんでしょ、なんか

 

 

そして、今回の展示の代表的な見どころ

「赤の女王」です

他の展示とは別格の扱い

とても荘厳な空気の中の観覧でした

 

パカル王墓の神殿の隣の13号神殿で

1994年に行われた発掘調査により

中央の墓室から

棺内から辰砂(水銀朱)で覆われた女性の遺骨が

未盗掘の状態で発見されました

 

王墓の特徴をもつ墓の構造と

深紅の朱に覆われた姿から

レイナ・ロハ=「赤の女王」と呼ばれています

 

当初はパカル王の母ではないかとされましたが

DNAを分析 したところ

パカル王と血縁がないことが明らかになり

王妃で ある可能性が高まったそうです

 

 

孔雀石をつなぎあわせたマスク

瞳は黒曜石、白目は白ヒスイ輝石岩

貝や玉髄、緑色岩のビーズで作られた

首飾り、頭飾り、腕飾りをつけ

高貴な人物であることが窺えますね

 

 

なんだか圧倒されます…

 

 

棺内の北東端には貝が置かれていて

中には石灰岩製の彫刻があり

赤の女王の生前の姿を表しているとみられてます

 

 

上の写真はマヤ文明

チチェン・イツァの出土品です

ワタシが昔訪れた時は

まだ自由にのぼることができたし

ピラミッドの内部にも入ることができたんです

 

湿気が多くて、苔が生えた内部

階段を上がると

写真のようなチャクモール像に

ジャガー像がありました

 

チャクモール像は、いくつもありますが

どれも仰向けで膝を立てて座り

お腹に皿のようなものをのせています

 

そこには生贄の心臓など

神への捧げ物を置いたといわれています

 

 

こちらも、今回の展示の目玉のひとつ

「鷲の戦士像」です

アステカ文明のもので

1469年〜86年のものだそうです

 

 

大きさは、普通に人間ぐらいあります

170センチくらいでしょうか

 

戦闘や宗教で重要な役割を担った

勇敢な軍人で

鷲の頭飾りを被り

羽毛や鉤爪の装束を身に付けています

 

 

いや、凄すぎでしょ

素晴らしいです

 

 

もう4000文字を超えてしまったので

説明はぼちぼちにします…

 

 

でも最後に、コレだけは、見てほしい

個人的にお気に入りです

 

「エエカトル神像」で

風を意味し、生と豊穣を司る神だそうです

カワウやペリカン、クイナなどの

鳥の嘴の形に似た赤い口が特徴ですが

ワタシにはお猿さんにしか見えません

かなり愛嬌あるーかわいいー

 

 

「コレクション2 身体ー身体」という

無料で見られる展示もありました

 

 

アルベルト・ジャコメッティ

草間彌生、アンディウォーホル

セザンヌピカソなど

無料とは思えない充実ぶりでした

 

いやーもう、書ききれないほど

楽しい「古代メキシコ展」

できれば、いつかまた現地にも行きたい

でも、もう海外に行くことはないのかもな…

行けるなら

まだ未踏の国もいいしなと夢想してます

 

長々とお付き合い、ありがとうございました

果たして、全文読んでくれた方は

いらっしゃるでしょうか 笑

 

♡今日も、ありがとうございました♡