続キロクマニア

おいしいもの たのしいこと まいにちのきろくです

岡本太郎展@大阪中之島美術館へ

みなさま、こんばんわぁあです

 

本日ヒジョーーーに長編となってます

興味のない方には苦痛でしかない

(というか、スルー案件)

お好きな方には

とっても楽しい?というか

共感していただける内容になっている?

とか、いないとか?

 

ではでは、参りましょう!

 

 

9月某日

この日は

姉と、相方と、3人でお出掛け

大阪・中之島にある

「大阪中之島美術館」にやってきました

 

姉とは仲良しですが

とにかく多忙で

お互いの休みも合わないので

一緒に出かけるということが、非常に稀で

一年に一度あるかないかの

ビッグイベントと言えますw

 

 

大阪中之島美術館は

19世紀後半からの

近代・現代美術を中心とした

絵画や、写真、彫刻、などを集め

2022年2月に開館した美術館です

 

まずは、中之島美術館の

シンボル的存在

「シップス・キャット」がお出迎えです

うわぁぁあー可愛い♡

 

 

ヤノベケンジさんの作品で

大きさは3.5mほどもあるんですよ

でもとても精巧で

大きいから荒いなんてことは皆無です

 

大航海時代

船乗りを癒すという役割を担い

世界中を旅したという “船乗り猫” から

着想を得て作られたそうですよ

 

混迷する世界を見通し

宇宙服のような鎧を見に纏って

困難に立ち向かう勇気を表しているとか

 

とにかく、可愛いです

この猫ちゃんは、誰でも無料で見れますよ

 

 

この日のお目当ては

昨年7月から10月まで開催されていた

史上最大規模で行われた

岡本太郎展」です

 

岡本太郎さんに馴染みの深い大阪を皮切りに

東京、そして、今は愛知で開催中です

 


 ちっこい太陽の塔

柵にもたれながら、お出迎えです

 

 

展示は

芸術家としての「岡本太郎」の誕生から

時系列を追って、紹介されていきます

ワタシたちにあまり馴染みのない

パリ時代に描かれたものなども

見ることができました

 

 

有名な作品よりも好みで載せております

ちなみに館内は、写真撮影OK

芸術は、大衆のものだという

岡本太郎さんの意思を継いだような配慮で

とても嬉しいですよね

 

初期の作品には

非常たくさんのリボンが描かれてるんです

なんでだろう

どんな意味が込められているんでしょうね

あとで勉強します

 

下段の右側

「露店」は

1983年に岡本太郎さん本人により

グッゲンハイム美術館に寄贈されて以来

日本国内では実物を見れなかった

貴重な作品です。

賑やかな露店の奥の暗がりで

俯いて笛を吹く少女が描かれていて

少し陰鬱な空気が流れてますよね

 

 

第二次大戦の勃発で帰国し

戦後、日本の美術界の変革を目指し

「夜の会」を結成します。

抽象と具象、愛憎、美醜など

対立する要素が生み出す

軋轢のエネルギーを提示する

「対極主義」を掲げ

前衛芸術運動を開始します。

 

明るくポップな色使いに、ダイナミックな構図

この時代から

ワタシがイメージする

岡本太郎さんが見えてくる気がします

 

この時も、沢山、リボン描かれてますね

 

 

立体作品も、展示されています

左側はなんと、花器

おっぱいのとこに、お花を活けるのかな?

 

常滑で作成された

自身初の陶芸作品だそうです

ぶっ飛んでますよねー

最初がこれってw

 

 

なんか好きな作品

東京国立美術館の所蔵だそうです

 

 

「燃える人」は

東京国立近代美術館蔵で

1954年のビキニ環礁の水爆実験で

第五福竜丸被爆した事件をもとに

描かれているのだそうです

 

 

岡本太郎さんの人形さんもありました!

実物大?なんでしょうか?

ずいぶん小柄なんです

この身体から

こんなダイナミックな作品が生まれたんですね

 

その他

「光る彫刻」という

宇宙空間で生命が生まれる瞬間を表した

彫刻兼照明器具や

「座ることを拒否する椅子」の展示も

面白い

 

 

「太陽の神話」という

モザイクタイルで作られた作品

後につくられる

太陽の塔」につながるイメージがありますね

 

 

立体作品も魅力的

生のパワーがみなぎっています

縄文人、樹霊、河童像など

土着的で、人間の根源に触れるような作品

 

岡本太郎さんの言葉で

「芸術は呪術である」というものがあります

"芸術行為とは共通の価値判断が成り立たない

自分自身にすら

わからないものに賭けることだ。

そして、理解されない、

「自分ひとりにしか働かないマジナイ」

であっても

「それがもしいったん動き出せば

社会を根底からひっくりかえすのだ」"

 

岡本太郎さんの言葉には

動き続け、成し続けた人間の説得力

力(パワー)がありますよね

ほんとにシビれる名言が多々あるんです

これからは作品を見るだけでなく

書物も読み込んでみたいな

 

 

そして展示は

「大衆の中の芸術」へ

 

彼が生涯をかけて手がけた仕事のひとつに

パブリックアートがあります

 

作品をほとんど売らなかったことで

知られている岡本太郎さんですが

その理由は

所有されることによって、作品が

多くの人目に触れられなくなる、という事に

あったそうです

彼にとって芸術とは

大衆に広く共有されるものであったのです

 

"大衆が手に入れ、使うことができる

プロダクトデザインなども手がけ

機能主義や合理主義によるのではなく

生活のなかに生命感あふれる遊びをもたらし

「人間と対等づらをするような」

ユニークな作品 が多数生み出された“

と、説明書きがありました

 

 

「犬の植木鉢」

本当におおらかで、愛らしい作品で

お好きな方も多いかと思います

ワタシも大好きです

 

その他、テーブルや椅子、洋服まで

 

在りし日の「近鉄バッファローズ」のマークも

岡本太郎さんだったんですね!!

言われてみれば

色使いや、角にも人の手にも見える曲線に

らしさが見えますね

いやぁあ、知らなかったなー

 

 

素敵な作品

月の壁、という作品で

東京都庁舎の壁画の原画だそうです

ワタシは見たことがありませんが

もしかしたら

その壁画を見たことがあるという方も

いらっしゃるかもしれませんねー

 

 

そして、岡本太郎さんの代表作

太陽の塔

実物は皆様もご存知の通り

大阪万博記念公園に今もありますが

その1/50スケールの作品が

内部の「生命の樹」と共に展示されてます

 

いつも通りすがりに見る

当たり前のようにいつもそこにある塔が

こんなにもすごいものだと

大人になるまではわからなかった

 

公開直後に、申し込んだのに

急用で行きそびれた内部も、また、必ず

今の認識を持って

改めて、見に行きたいです

 

 

個人的に好きな

「ノン」という作品

 

作品の説明がわかりやすかったので

そのまま載せてみます

 

"両掌をこちら側に向けた強烈な拒否のポーズ。

「ノン」は フランス語の「ノー」

つまり否定の言葉である。

「人類の 「進歩と調和」 」という

大阪万博のコンセプトに対して

岡本は《太陽の塔》によって

「ノン」を突きつけたといわれている。

この作品は、 万博当時 《太陽の塔》 の

地下展示 〈いのり〉のコーナーで、

世界各地から集められた

仮面などとともに展示された。

自分の作品を前近代の造形と並べることで、

万博の背後にある近代的な思考法を

はねつけようとしたのだろう。"

 

太陽の塔」に関しても

丹下健三をプロデューサーとする

建築チームが制作した

シンボルゾーンを覆う

巨大な屋根を持った基幹施設のプランを見て

「この合理的な近代建築に対決する

非合理的存在が必要である」と考え

水平に広がる屋根を突き破る

高さ70メートルの

「ベラボーな神像」を生み出したそうです

 

「未来への夢に浮き上がっていく

近代主義に対決して

ここだけはわれわれの底にひそむ

無言で絶対的な充実感をつきつけるべきだ」

と語っています

 

 

そして

明日の神話」です

こちらの作品はとても大きく

その迫力は写真では伝えられません

 

実際のものは幅30メートル

メキシコで作成されたものですが

紆余曲折を経て

今は本物は渋谷にあるんですよね

こちらは

幅11メートルの下絵が展示されています

 

作品の中心には

放射能の炎に焼かれる人間が描かれています

原爆の「あの瞬間」が過去のものではなく

「今なおわれわれの肉体のなかに

爆発しつづけている」と

岡本太郎さんは語っています

 

 

さらに、その、ドローイング

原爆の恐怖や悲劇を

どう表現するか

その筆致に、思いが溢れてます

 

 

そして、だんだんと、晩年期へ

黒い目玉が

作品の中に沢山出てくるようになります

 

パブリックアート以外に

あまり作品は公表せず

バラエティ番組などにも登場し

芸術は爆発だ!」という

最も有名なことばでもって

「すべての人が芸術家としての情熱を

己の中に燃え上がらせる」ことを

説いていました

 

 

 最後に取り組んだとされている作品

「雷人」です

 

わかりやすい説明がありました

"太陽のような器の人物は、

大きく体をくねらせて

顔が天地逆になってしまっている。

しかし、

その中央にある顔から四方に向けて、

ほとばしる描線が、

晩年になっても衰えることのなかった

岡本の創作意欲を感じさせる。"

 

生前最後に出版した本で

「強烈に生きることは

常に死を前提にしている。

死という最もきびしい運命と直面して

はじめていのちが奮い立つのだ」

と、述べています

 

なんて、眩しい人…

全身全霊で、全人生を賭けて

芸術と取っ組み合いしたんだなぁ

 


そして、展示の最後は

「午後の日」という作品

大きさを変えていくつか作成されたそうですが

東京の多磨霊園に眠る

彼の墓碑になっています

 

この写真は、姉から貰いました

めちゃキレイに撮れてる

ワタシが行った時は人だらけでw

(館内別行動にしてたのです)

 

 

展示を見終わり

外に出たところで

「TARO MAN」が上映されてました

氏が描いたキャラクターを

現代に甦らせて特撮モノを作ったらしいです

 


 ミュージアムショップで

色々買っちゃったなぁあーー

 

美術展では、必ず買う図録

岡本太郎展の図録は

最初にずらずら〜っと作品が並び

あとから、説明が載るタイプで

ワタシはこれがあまり好きではないのです

作品と説明が一緒に載ってる図録が好きです

この絵!と気になった瞬間に

その絵のことが知りたいのに

わざわざ後頁まで探しに行く間に

熱量が下がるw

 

あとは、

なぜか買ってしまう、手ぬぐいw

太陽の塔の、お手玉

なんかフラッフィーで可愛いのです

 

そして!!!

「犬の植木鉢」

あの海洋堂が手掛けた精巧なフィギュア

背中にはちゃんと実物通りの

3つの穴があり

そこで植物を育てることができるんですよ!

 

 

結構お高かったんですが

これが、なかなかどうして

可愛いんです!!

家に馴染んでる〜♡

 

買って良かった!!!!

 

そして

 

オマケのコーナー

 



 大阪中之島美術館の

ジャイアント・トらやん」

 

冒頭の「シップス・キャット」と同じ

大阪出身の現代美術家ヤノベケンジさんの

代表作のひとつ「トらやん」 の

巨大なロボットバージョン

 

「子供の命令にのみ従い、歌って踊り、

火を噴く子供の夢の守護神」で

未来の象徴である子供たちと彼らの夢を守り

生き抜く術を伝えているそうですよー

 

下段左側

ロボットのお腹の操縦席に

「トらやん」が乗り込んでるのが見えますw

 

はぁあぁぁあ

とっても見応えのある展示でした

もちろん一般的な知識として

岡本太郎さんのことを

凄みのある芸術家だとは知っていましたが

ここまで、がぶり四つで組み合うと

もう、なんというか…

改めてその偉大さを知り

畏怖の念さえ抱いておりますです…

 

既知のものでも

改めて学ぶと色々見えるものがありますね

これからも

学生のころみたいに

積極的に、色々見ていきたいな

 

長々と、おつきあい

♡ありがとうございました♡

 

明日からはまた

ぐだぐだとした小学生日記様になります

宜しくお願いしますえへへ