続キロクマニア

おいしいもの たのしいこと まいにちのきろくです

「千年鮭きっかわ」で、村上の鮭文化を体感

みなさま、こんばんわぁあです

 

最近、相方の残業続きで

必然的に

夜ごはんの支度が遅くなり

食べる時間が遅くなり

片付ける時間が遅くなり

風呂に入る時間が遅くなり

寝る時間が遅くなる…という日々

 

あたたかいごはんが嬉しいかなぁと

いつも帰る頃に合わせて仕上げてくので

台所に立つ時間も自然と長くなるし

そんなに睡眠欲は無い方だけれど

なんだか身体がぼんやりしんどいなー

がんばります

 

 

8月某日、新潟のたび

ここ数日は、新潟北部にある

村上市のたびを、綴っております

 

村上は古い町屋が並ぶ

風情ある街並みが残されていて

散策するのも楽しいところです

 

 

奈良や京都の町屋と違って間口が広い!

みんなお金持ちだったのかなぁあ

こちらには、間口税が無かったのかも

 

 

食材の宝庫と言われる新潟の中でも

特に村上は

お米に、地酒、村上牛…

豊富な海の幸、山の幸に恵まれています

 

中でも、村上は「鮭のまち」として

とっても有名です

 

町を流れる三面川

たくさんの鮭が遡上してくるため

平安時代に、京の都の朝廷に

鮭を献上したという記録が残っており

鮭の料理は、100種類あると言われています

 

ただ、昔は鮭の生態もわからず

獲っているうち、どんどん漁獲量が減り

江戸時代から

鮭の稚魚の捕獲を禁じ

鮭の増殖のための川普請をし

産卵が終わるまで禁漁とした種川の制をもうけ

明治に入ってからは

人工孵化に取り組むなど

鮭とともにある暮らしを守っておられます

 

 

村上に行くなら、是非行ってみたかった

「千年鮭きっかわ」さん

 

鮭の加工品などを扱うお店ですが

村上の鮭の文化を知ることができる

資料館のような場所でもあります

 

 

旅情たっぷり

風情のある古い建物

お店の軒先には、鮭が吊られています

飾りかな?と思ったら本物でした

 

 

1626年(寛永3年)に

米問屋として創業

江戸時代には造り酒屋を営んでいたそうですが

昭和30年頃に消えかけようとしていた

村上の鮭文化を失ってはならないと

鮭の加工食品の製造販売をする店へと

大きく舵を切ったのだそうです

 

 

お店の奥には、工房があり

天井からはずらりと鮭がぶら下がっています

これらは、観光用の飾りではありません

 

鮭に、天然の粗塩を漬け込み

北西に開いた室の窓から流れ込む風にあて

乾かし、発酵させ、熟成させたもので

村上を代表する鮭料理

"塩引き鮭" となります

 

 

圧巻の風景です

これが見てみたかった

 

残念ながら

村上で獲れる鮭はどんどん減っていて

今では、輸入ものがほとんどだそうですが

それでも、こういう製法が

今もずっと残されていることが素晴らしい

 

感動のあまり、沢山写真を撮ったので

沢山載せたいと思います

 

 

村上の塩引き鮭は

 特徴的な形をしていて

切腹」や「首吊り」を連想させることを嫌い

腹を二段に分けて切る

「止め腹」という独特な切り方をし

頭を下にして吊るしているそうです

 

 

ワタシたちが訪れた時期はまだ少なく

冬になると、もっと沢山の鮭が

天井から吊り下げられ

多い時には千匹にもなるのだそうです

 

 

たまたま居られたお店のスタッフさんが

丁寧に説明をしてくれ

とてもわかりやすかったです

 

村上の気候風土がなければ

塩引き鮭は作れないのだと

スタッフさんが仰ってました

荒巻鮭や、塩鮭とは

全然違う味わいなのだそうです

 

 

とても良いものを見せていただきました

素晴らしかったです

 

そうそう

ると様(id:ruto2488)からご質問頂いたので

追記いたしますが

鮭の匂い自体は、ほとんどしませんでした

加工したてだとわかりませんが

昨年秋冬に吊られて乾燥してるから?かな?

 

ただ、お店の軒先に吊るされてるものに

鼻を近付けると、匂いましたし

遠くお庭のある部屋(最初の方の写真)では

風向きによっては

鮭のにおいがしてくることもありましたが

不快ではありませんでしたよ〜笑

 

 

それでは

お店の方に参りましょう

 

 

「きっかわ」さんの商品は

創業以来、食品添加物化学調味料

添加物をはじめ酵母エキスなども

一切使用していないのだそうです

 

 

さまざまな商品がありますが

ほとんどすべてが

冷凍、もしくは、要冷蔵なんですよね

常温OKとシールが貼られていても

商品の裏面を見ると、冷蔵保存と書かれていて

常温OKの表示の意味は

ほんの数時間の話らしいです…

 

旅の途中のワタシたちは

それほど買い込むわけにはいかず…

もう少し常温のものが増えると嬉しいなぁ

 

 

名物の "鮭の酒びたし" を

試食させてもらいました

塩引き鮭を一年がかりで吊るし

発酵させたもので

食べる前にお酒を浸して食べることから

この名前が付いてるそうです

(そのままでも食べられます)

 

ワタシは酒飲みでないせいか

少し苦手でしたが…💦

 

 

購入は、このふたつだけ

 

"手づくり麹あまざけ" 441円

鮭とは関係ないですが

先代が、麹、もち米、水にこだわり

砂糖は一切使わず、麹の甘さで仕上げた甘酒で

とても人気があるそうで

相方が買って、翌日飲んでました

 

ただこちらも要冷蔵

買ってすぐ早めに飲むのが良さそうです

 

 

どうしても塩引き鮭が食べたかったのですが

冷蔵保存の切り身を

何日も常温で持ち歩かなければならないし

だからといって

クール便の送料も払いたくないし(ケチ)

瓶詰めならなんとかなるか?と

勝手に判断し

"ほぐし塩引鮭" を買いました

60gの小瓶と、110gの大瓶があり

それぞれ1,116円、2,177円と、わりと高価で

ビビって小瓶にしましたが

ご飯やおにぎりに最高でしたよ〜

 

ちなみに

「千年鮭 きっかわ」さんは

「千年鮭 きっかわ 井筒屋」さんという

お食事処もやっておられて

そちらでは、鮭づくしのメニューなども

提供されているみたいです

またいつか行ってみたいなぁあ

 

長くなりましたが

まだまだ、旅は続きます

今日も、読んでくださって

♡ありがとうございました♡